路上で配っているティッシュやチラシをもらうか、もらわないか

上は今日撮影した浮見堂。

 

 

さて、ブログ本ネタは写真とは別の話ですが、気付きがありましたのでシェア。

 

 

今朝、大阪の街中で2時間ほど人を観察する機会をもちました。

偶然そこにいたのは駅から出てくる人を狙って新築の不動産物件のポストカードを道行く人に渡すことがお仕事という女性。

しばらく端から見ていましたが、

 

大体、97%くらいの人が受け取らず、でした。

別に女性の渡し方が悪かったわけでもなく、それでもそんなもんでした。

受け取らない97%のうちの7割くらいが女性のことを完全無視、でした。

残りの人はちょっとお辞儀をして受け取りを拒否、というような感じです。

よく道でティッシュやコンタクトレンズのチラシを配っている人を見るでしょう。

ちょうどそれと同じような状況です。ここまではよくある話。

 

さらに見ていると面白いことに気が付きました。

誰か一人が受け取ると、それに続く二、三人が立て続けに受け取るのです。その人たちは別に知り合いというわけでもなく、全然別の人たちです。

なるほど、と思いました。

 

さらに気が付くこと、

もらう人ともらわない人とでその表情がまったく違うのですね。

通勤時間ということもあるのでしょうが、受け取らない人の表情は大体固い。ちょっと強めに言うと目に活力が無い。

これはおそらくどういう状況か想像いただけることでしょう。

対して、受け取る人は柔らかな笑みを浮かべていることが多かったです。

 

何故その販促ハガキを受け取るのか、

受け取る多くの人は別に不動産やら家やらを買おうと思っているわけでもないでしょう。

 

受け取る、受け取らないの間にある少しの差は、それこそわずかなもので、

ちょっと余裕があるか、無いか、

そのように見えました。

 

 

女性がけっこう頑張ってハガキを配っているので、こちらから声をかけてハガキをもらうことにしました。

「私にもいただけますか、3通ください。友人に渡します」

 

もちろん、そんなわけはないのですが、そこはちょっとしたリップサービスというかそんなところです。

女性は全く予想していなかったようで、とっても喜んでくれました。

電車やら信号やらの関係で、駅から出てくる人が少し減ったところで少しだけ雑談。

彼女はしゃべるしゃべる。

その中で、

 

「とにかくお話しすることができてよかったです。この仕事、孤独で!」

 

そう、やはり。

端で見ていて気付いた、少し女性がしんどそうだったのは、

ハガキを受け取ってもらえないことよりも、

ほとんど人から感謝されるどころか、目にもかけてもらえない、

そんな仕事の孤独さからだった。

 

それをなんとなく読み取ることが出来たので、ちょっと声をかけてみたのですが、

効果は想像以上でした。

 

「あと30分配ればあがれるんです!」

 

そう言ってからの彼女の言葉は少し芯が強くなったような気がした。

見ていて、わずかに受け取ってもらえる確率が高くなったように見える。

 

やがて、約束の時間が来て、

「どうもありがとうございました!」

そう言って彼女は元気にその場を後にしました。

 

 

人に喜んでもらうということは結構難しいことなのですが、

同時に、案外簡単なことなのかもしれません。

 

とりあえずそんな気付きでした。

 

道でティッシュを配っている人のことが時にうっとうしく感じるようなこともあるかもしれませんが、

そういうときにその人たちのことを無視するのではなくて、ちょっとした言葉でもかけられるくらい余裕のある自分になれたら、と思います。